SISOC TOKYO 発足セミナー 【関係省庁のご挨拶】経済産業省

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経済産業省 商務情報政策局
情報セキュリティ政策室 室長   瓜生 和久 氏

 瓜生氏は、本寄附講座が取り組む研究内容について、2つの点で注目していると紹介。

 一点目はその研究領域である。「セキュリティとプライバシー」を巡る議論は世界的に活発化しており、経済社会は今後益々の複雑化が予想される。寄附講座が掲げる研究は、今の時代に強く求められているものであり、その研究成果は日本でのセキュリティ産業の振興にも繋がるのでは、と期待を込めた。

 二点目は人づくりである。経産省では2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向け、電力をはじめ様々なセキュリティ対策に取り組んでいるが、現場技術者の意識が高まる一方、経営層の危機感が不足していると指摘。企業の経営層が、全社的なサイバーセキュリティ対策を推進することが喫緊の課題と訴えた。

 経産省では独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)と協働してサイバーセキュリティ経営ガイドラインを策定中であり、この普及を通して経営層に刺激を与えたい。並行して現場サイドでは、制御システムにかかるサイバー演習などを通して、知識の向上や人づくりを行うことが重要だと述べた。

 その他の経産省の取り組みとして、各国のCSIRTとの連携調整業務や、企業におけるCSIRTの構築支援を紹介。日々増加する攻撃に対して、現場の検証を担うセキュリティ人材は根本的に不足しており、官民ともに深刻な課題と認識していると再度、懸念の意を表し、実務経験豊富な講師陣が揃う本講座の発足を契機に、即戦力となる優秀な人材の輩出に期待したいと述べた。

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